なつこの山行日記

今は京都でボルダリングジムをやっています。ボルダリングジムへ

山行報告(鳳凰山)

山行月日

2008年12月31日(水)~2009年1月1日(木)

行程

初日(12月31日)

9:00登山口(御座石温泉)~9:50西ノ平分岐~10:55昼食11:15出発~アイゼン装着~12:45燕頭山~14:45鳳凰小屋

2日目(1月1日)

5:30小屋発~6:40地蔵岳(6:45ご来光)7:18出発~8:00コル~9:05観音岳~10:50鳳凰小屋12:30発~13:45燕頭山13:55発~16:12西ノ平分岐~17:05登山口~20:30スバルビル前解散

山行内容

メンバーが募集されたところ、みるみる間に参加者が増え、結局11名の大所帯での年末山行となった。私はこれが冬山デビューとなるので、楽しみで楽しみで仕方なかった。直前に帰省した際、親からかなり心配されたが・・・

1日目

新宿スバルビル前に朝6:15に集合し、二台の車に分かれて出発。さすがに大晦日、渋滞もなく、8時半頃には御座石温泉に到着することができた。

初顔合わせの方もいたことから、ストレッチをしながら自己紹介、そしていざ出発。

高度計で1700メートルを越えると、地面に凍結が見られるようになったことから、皆でアイゼンを装着した。自分は12本爪アイゼンを使うのは初めてだったため、しばらくは歩き方を教えてもらう。とにかくズボンの裾に歯を引っかけないように、がに股気味に慎重に歩いた。また、ピッケルも初めて使った。

抜けるような青空、木立の間から垣間見える八ヶ岳が勇壮で美しい。急登を登りきると燕頭山に到着。ここからはなだらかになるが、トラバース箇所が数ヶ所あり、緊張を強いられた。そろそろ小屋かな、と思いながら歩いていたせいか、燕頭山から先がやたらと長く感じた。ようやく鳳凰小屋に着くが、この時点で15時前という非常に順調な行程に小屋番の方から「思ったよりも早く着いてびっくりした」とお褒めの言葉を頂いた。

私たちの他には3名の客がいただけで、小屋は広々と使えた。早々に寝床を準備してから小屋番の部屋の堀ごたつに11人びっちりと足を潜り込ませ、まずは暖をとる。そして持ち寄った酒、つまみ、小屋で購入したビールで宴会のスタート!夕食までの二時間程度、わいわいと楽しく過ごした。堀ごたつは、薪ストーブの燃えかすを中に継ぎ足しいれるものだったが、そうとは知らずに燃えかすに足を置いてしまい、靴下を焦がす人が出るハプニングがあった。

夕食はカレー。たっぷり歩いた分、ご飯が進む。客人数のほぼ二倍の30人分用意されていたというカレーと米があっという間に底を突いてしまった。さっきあんなにつまみを食べていたのにみんなすごい食欲だ。

夕食後は少し暖をとった後、軽く飲んだり話したりしていたが、みな早々に就寝。小屋の中は氷点下7度くらい。吐く息は白く、寒さが肌を刺す。それぞれを二つ、毛布を2~5枚くらい使い、暖かくして寝た。

物心ついて以来、テレビも何もない年越しって初めてだ。聞こえるのは○○さんと□□さんのイビキだけ。心地よい疲れの中、イビキを子守り歌に深い眠りに落ちた。

2日目

朝は4時に起床。あけましておめでとうの挨拶が交わされ、「あ、年が明けたんだ」ということに気づく。何だか不思議な感覚だ。

パタパタと準んm備を整え、5時に朝食。当初2日目の朝食、昼食はお弁当ということだったのだが、小屋番の方のご厚意で暖かいご飯を食堂で食べることができ、ありがたかった。

5時半に小屋を出て、地蔵岳を目指した。予定より行程が少し遅れたこともあって、ピーク手前でご来光か、と思われたが、必死で地蔵岳の急登を駆け上がり、なんとか日の出前にオベリスクにたどり着いた。

富士山の横の一ヶ所が明るさを増し、そこから徐々に日が昇る。どんどん大きくなる太陽を見つめながら、夢中でカメラのシャッターを押した。2009年になったんだ!という実感が湧いてくる。こんなきれいな初日の出は初めて見た。山をやっていてよかったとつくづく思う。ふと周りを見ると、みんなの顔が初日の出に照らされオレンジ色に輝いている。

ひとしきりご来光を堪能し、次の目的地である観音岳を目指した。観音岳からの眺望は素晴らしかった。10月に登った白根三山のほか、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、八ヶ岳、そして雄大にそびえ立つ富士山が360度、遮るものなく見渡せた。

観音からは薬師岳には向かわず下山。

下山途中、森林限界手前で滑落停止訓練を実施した。最初、全然止めることができず、30メートルくらい滑走して大岩にぶつかってようやく止まった。5回くらい試してみるが、どうも上手くピッケルを刺すことができない。思っていたより滑落停止は難しいということがよくわかった。転ばないことが最も重要なことではあるが、いざというときのため、滑落停止技術についてはもっともっと練習しなければと思った。

小屋に着くと、小屋番の厚意でお汁粉が振る舞われた。冷えきった体に染み渡る。また、昼食はかまぼこ、伊達巻、栗きんとんに昆布締めなど、おせちでいただくことができた。小屋番のおかげでいい思い出を作ることができた。

入浴はあきらめ、早々に帰路につく。帰り道もラッシュに巻き込まれることなく順調に進み、出発地のスバルビル前で解散した。

12時半に小屋を出発。途中、アイスバーンや岩と雪とのミックスした場所なども多く、慎重にアイゼンの歯を地面に刺しながら一気に下山。5時頃、駐車場にたどり着いた。なんとか暗くなる直前にたどり着いてよかった。

途中事故もなく、天気にも恵まれ、冬山の楽しさ、美しさ、厳しさや難しさなどを感じることができた。計画、準備、途中のフォロー、車出しなどを行っていただいた皆様のおかげで楽しい、有意義な年越し山行になったことに感謝したい。本年も沢山山に行き、いい一年にしていきたいと思う。

次の記事へ